
こんにちは!0歳児育休中の、小児科ナースのクロミです
先日、次女のオムツを履いている部分の赤いポツポツが治らないな~と思って皮膚科を受診したら、カビが生えていたという話です
似たような症状があって困っている方の参考になれば、と思い記事にしました
カンジタ皮膚炎とは

カンジタ皮膚炎とは、別名「乳児寄生菌紅斑(にゅうじきせいきんこうはん)」といいます。原因は皮膚に普段からいる常在菌の一種で「カンジタ」という真菌(カビ)によるものです。普段は発症しませんが、赤ちゃんは抵抗力が弱いので、注意が必要です。
原因
主な原因としては、抵抗力の低下があります。体調不良や、皮膚のバリア機能が低下するなどで、カンジタ菌が皮膚に炎症を起こし始めます。
それに加え、赤ちゃんは体温も高く、汗をかきやすいので、皮膚が湿った状態にあります。温かく湿った皮膚は、カンジタ菌が好む繁殖しやすい環境です。オムツが湿ったままでいたり、汗をかいたままになっていると、カンジタ菌が繁殖しやすくなります。
症状
治療法
基本的には抗真菌薬での治療となります。病院を受診すると、皮膚を採取し顕微鏡でカンジタ菌に感染しているのかを調べます。診断がつけば、カンジタ菌に対する塗り薬(抗真菌薬)を処方してもらい、医師の指示通り塗布します。抗真菌薬を塗ることで、1~2週間程度で改善されます。
さらに下記のようなホームケアも大切になります
こまめなオムツ交換を心がけ、皮膚が蒸れた状態をなるべくつくらない
皮膚が湿っている状態でオムツを履かせたり、服を着せない(皮膚を乾燥させてから着る)
皮膚の刺激となるような素材の服は着ない。体を拭く際は優しく拭く。※うんちが出た際は、ぬるま湯で洗い流してあげるのが、刺激が少なくて良い
オムツかぶれとの違い
オムツかぶれは、カンジタ皮膚炎とは少し違います。
オムツかぶれの主な原因は、排せつ物が皮膚に長時間触れることによる刺激や、オムツと皮膚の摩擦により引き起こされます。オムツかぶれは、オムツが良く当たる箇所にできやすいのも、カンジタ皮膚炎との違いです。
カンジタ皮膚炎は真菌(カビ)が原因で、おむつかぶれは刺激や摩擦が原因ってことね~
症状を発症する箇所にも違いがあります。オムツかぶれは、オムツが皮膚に触れる部分にできるのが一般的です。(排せつ物が触れる部分にもできます)カンジタ皮膚炎ができる箇所は、オムツが直接触れていない部分や、背中や脇などの湿っているところにできやすいのが特徴です。
とはいえ見た目で判断するのは難しい場合もあるので、悩んだら受診するのが一番です
次女の体験談
0歳次女が7か月になったある日、陰部に数か所赤い発疹ができたのが始まりでした
おむつにかぶれちゃったのかな?触っても痛くなさそうだし、もっとこまめにオムツ変えなきゃダメだったのかな、、ごめんね
それからというものの、授乳のたびにオムツ交換は当たり前、夜中もオムツが濡れてると思ったら、そーーーっと変えて、かなりの回数をオムツ交換していました。ですが一週間たってもよくならず、かといって劇的にひどくなることもなく。赤みが消えては、また出てきての繰り返しでした。
痛がってるわけじゃないけど、こんなにオムツ変えても良くならないのは何か変だから、皮膚科行ってみよう
オムツかぶれにしては痛がる様子や赤みの広がりもなく、清潔にしているのに治らないことに違和感があったクロミは皮膚科を受診しました。そして、皮膚科の先生が、赤みのある箇所を少しこすって、顕微鏡で調べてくださった結果、カンジタ菌(カビ!)ということが判明しました。皮膚科で処方してもらった抗真菌剤を毎日塗ることで2週間ほどでよくなりました
ただの発疹だし…と思って家でずっと見てたら、もっと悪化していたかも。なんか変だな~くらいで受診してよかった!(ていうか、カビで小児科受診してくる子もたまにいるな~今思い出したわ←)
まとめ
オムツかぶれともよく似ているカンジタ皮膚炎。皮膚の赤みが治らない場合は、カンジタ皮膚炎やオムツかぶれどちらの場合にしろ、早めに病院を受診して治療してもらうのが大切です
この記事が少しでも、育児中の方の参考になれば嬉しいです