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こんにちは!小児科外来で現在勤務中の、看護師クロミです
「子どもが好きだから小児科外来で働いてみたい」
「子育て経験を生かして小児科外来でママナースとして働きたい」
でも具体的に仕事内容が分からないと、なかなか就職・転職しようと踏み出せない…
その想い当たり前だと思います!興味があっても、実際自分が働けるかはまた別問題
そんな想いをお持ちの看護師さん向けに、小児科外来看護師の役割や仕事内容を解説しました!
ここでは小児科外来の総合病院で働いている経験を交えて具体的に記載します
読者様が、少しでも小児科外来ナースとして働くイメージがつかめると嬉しいです
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小児科外来の看護師の役割

患児の問診・トリアージ
風邪や何か症状があって受診をしてきた子に対して、まず看護師が症状の聞き取りやバイタルサイン測定から、重症度を判断していきます
ほとんどが軽症な子ですが、その中にも入院や何らかの処置がすぐに必要な子が紛れています
そのような重症かもしれない子を早期に医師に診察してもらうために、看護師がまず先にトリアージをすることが重要な役割です
トリアージっていうと「自分には自信ない」って人もいると思います。ですが、問診するときは一人だけど、気になった子がいるときは、他の看護師や医師に相談したらいいので大丈夫です!
誰でも初めはできないよね。でも慣れてきたら肌感で「この子かなりしんどそう」とか分かってくるから大丈夫!
問診の中で「周りに移すと危険になる感染症ではないかな?」と思うこともあるでしょう
その際は隔離したり、医師の診察の部屋を考慮したり、院内での感染を拡大させないための配慮も看護師の役割といえます
医師の診察介助

小児科の診察の場合は、大人とは違ってサクサクと進んではいきません!
大人とは違って、子どもは医師の診察中もじっとできないです。「お口あーんとあけてね~」とにっこりと微笑みながら言ったとしても、怖がってお口があけれません。暴れて逃げ出す子もいます
そんな場合にも医師が確実に症状を把握して、疾病の診断ができるように、看護師が診療の補助をする役割があります
皮膚の症状が見たいけど暴れて見れない…そんなときにおもちゃで気をそらしたり、子どもをじっとさせるのも立派な看護師の役割!
家族への指導
受診した子が「内服」や「吸入」などの、自宅で継続した治療を行う場合、自宅でも問題なく家族が実行できるかの把握、その指導も看護師の役割にあたります
もしもできそうにない場合には指導をして、自宅でも治療ができる状態で帰院してもらいます
初めての赤ちゃんで、突然薬の処方出されても、内服の仕方なんて分からなくて当たり前だよね!
自宅での治療が必要ではなくとも、家族への注意事項の説明も看護師の役割です
「頭を打って受診した」場合など、現時点でなにも症状が出ていなくても、数日たってから症状が出てくる場合があります
そのような自宅でも気を付けなければならない症状などの補足事項がある場合は、パンフレットなどの媒体を使用しながら説明します
プレパレーションの実施

外来という限られた時間の中でも、子どもが主体的に治療を進めていくことができるように、必要であればプレパレーションを実施する役割があります
プレパレーションとは下記のようなものです
小児医療・小児看護におけるプレパレーションとは、子どもが病院で検査や治療を受ける、または入院をする際に行う説明やサポートのことです。子どもが抱く医療行為に対する心理的混乱や恐怖心を最小限に抑えるために、対処能力を引き出すような関わりをします。
プレパレーションの実施は子どもの認知発達に応じた方法で行うことが大切です。たとえば、絵本やぬいぐるみなどを使用し、子どもと親が治療に対して前向きに頑張れるようにサポートしていきます。子どもが「頑張って乗り越えた」と達成感を得られるような関わりを実践することで、子どもの自己肯定感の向上と健やかな成長発達につながると考えられています
引用:ナースプラスHPより<https://kango.mynavi.jp/contents/nurseplus/career_skillup/20240824-2173248/>
つまり、子どもに分かりやすく治療や検査の説明をすることで、治療への恐怖心を和らげて、子どもが「治療頑張れた!」と思える自信につながるようにする援助がプレパレーション!
クロミはこれ、すごく大事だとおもってる
冷静に考えて、大人でも全く知らない治療を急に始められたら怖いですよね
必ず治療を受ける前にどのようなものか説明があり、なんとなくでも理解すると思います
それは子どもであれ一緒で、「こどもが分かりやすい言葉」を使って、なんとなくでもよいので「これから行う治療や検査の想像」をしてもらうことが大切だと思っています
年齢による差はあるけど、みんな"想像できれば頑張れる"子ばかり!
病棟や他職種との連携

外来受診を経て入院する子の、入院病棟への情報共有、あるいは栄養科や薬剤科などの他職種への情報共有は看護師の重要な役割です
入院する子の情報共有をスムーズに行うことで、途切れのない支援につながります
ご家族さんにとっても、何回も同じこと答えなくて済む方がいいはず
病棟で働いた経験のある方は分かると思いますが、外来から患者さんが入院するときって、外来看護師も付き添っていて「申し送りお願いします~!」って入院に来ると思います
その時の申し送りを、簡潔にまとめつつも継続して支援してほしいポイントや、気になるポイントを押さえて共有することで、途切れのない支援につなげます
保健所など他機関との連携
外来受診された人で「もしかして虐待を受けているのかもしれない?」なんて、気になる場合は病院の垣根を越えて、他機関との連携が必要になる場合があります
それは、子どもだけかもしれませんし、子どものママが受けている場合もあります
残念だけど、クロミもそんな事例には出会ったことがあるよ
子どもや、その家族が出すSOSに気が付けるように、常にアンテナを張らなければなりません
仕事内容

主な一日のスケジュール
ここからは総合病院の小児科外来で勤務していた時の一日の流れです
午前中は救急や予約で受診してきた子どもたちの診察
午後からは、後述しますが曜日ごとに「専門外来」を設けていたため、専門外来の受診者の対応と急患の対応でした
一日があっという間で、ほとんどの日が、気づいたら勤務時間が終わってた
<小児科外来一日のスケジュール>
時間 | 仕事内容 |
---|---|
8:30 | 勤務開始、外来全体の朝礼 朝礼が終わり次第、外来の清掃、準備、情報収集 |
9:00 | 外来患者の診察開始 |
11:30 | 午前中の診療終了 |
12:00 | 順次休憩 |
13:00 | 急患受け入れ、曜日ごとの専門外来開始(下記参照) |
16:30 | 午後の診察終了、清掃、明日の準備 |
17:00 | 勤務終了 |
外来で点滴をしている子が17時を過ぎてしまいそうな場合は、夜勤の救急外来の看護師に申し送りをして、定時には帰れたよ♪
月曜日:予定なし
月曜日は専門外来の予定は入っていません
それはなぜかというと、土日で体調が悪くなった子どもの病院受診は、月曜日に一気に来るのでとても忙しくなるからです
週末に風邪を引いた子どもたちや、症状がある子どもたちは、月曜日の午前中に小児科のクリニックを受診することが多いです
受診した結果、大きな病院への紹介が必要になった子どもたちが、何らかの検査や入院を必要として、受診してくることが多くなります
その場合、お昼以降に紹介状を持って受診してくるので、午後からも外来は忙しいのです
午前中は小児科クリニック→そのまま総合病院受診の流れ。ママも大変。
火曜日・金曜日:一か月児健診

火曜日と金曜日には一か月児健診の枠を設けていました
日本産婦人科医会によると、一か月児健診の目的については以下のように説明されています
健康診査の目的
引用:日本産婦人科医会HP
- 疾病及び異常を早期に発見し、適切な指導を行うことで、その進行を未然に防止する。
- 養育環境を評価し、養育者への育児に関する助言を行い、乳児の健康の保持及び増進を図る。
産まれて約一か月の赤ちゃんがちゃんと成長しているか、お母さんが育児がしんどいサインがでていないか確認する場だね
筆者が勤務していた病院には産科病棟もあったため、産科病棟で出産された赤ちゃんとママが、一か月児健診で小児科を受診してくる流れでした
その時の看護師の仕事内容としては以下のようなものです
主なものをざっと上げましたが、他にも仕事内容としては多岐にわたります
水曜日:予防接種
予防接種の枠では、事前に予約をしてもらっていた方への予防接種を実施していました
事前予約限定でしたが、一日に設けている予防接種枠30人分がパンパンになっていることがほとんどでした
予防接種時の看護師の主な仕事内容は以下の通りです
予防接種に来る子が、予防接種で空けなければならない間隔を満たさないまま注射を打ってしまうと、健康状態に問題がないか確認しなければならない大問題となります!
保健所から確認の電話がかかってきたこともあったな…
そのため、打っても良いのかどうかの確認には細心の注意を払います
実際に予防接種を打つ際には、大人のようにじっとしていられる子どもは、ほぼいません。予防接種を受けに来る子は、基本的に健康状態に問題のない元気な子ばかりのため、予防接種の注射をするときも大暴れです!
大暴れな子を看護師二人で抑えて、予防接種することも。プレパレーションできればいいけど、時間も限られているから難しいところ
打ち終わったら、次回の予防接種の案内をして終了です
木曜日:専門外来

木曜日は専門外来を行っていました。小児科医ごとに「発達外来」「アレルギー外来」など分野は違いましたが、その医師の診察補助行います
専門外来の看護師の主な仕事内容は下記のようになります
この専門外来では、家族とその子と話をしながら足並みをそろえて治療をしていく必要がある子ばかりなので、一人30分枠の予約制でした
そのため、採血やMRIなどの処置が必要なこともありますが、比較的時間通りに予約が進んでいく唯一の外来時間でした♪
まとめ
小児科外来ナースとして働くことの想像はなんとなくつきましたか?
ちなみに、小児科のクリニックでは入院に関する業務がなくなるだけで、総合病院の外来と似たような仕事内容になります
小児科の外来ナースで働きたい気持ちが増した!でもやっぱり正社員として転職するのは勇気がいる…
そんな方にはまずは「派遣看護師」として働いてみるのもおすすめです♪
クロミはMCナース経由で、小児科クリニックで働いたり保育園看護師で働いたり、一人目の育休までいただいて(笑)すごく楽しかった!
自分の適性を知るために、ちょっと経験してみたい→向いていたらそのまま就職したい!という人にも「看護師派遣」おすすめです
公式HPはコチラMC─ナースネット

最後までお読みいただきありがとうございました