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保育園看護師は何する?小児科経験なしでも働ける?の疑問を徹底解説

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こんにちは!保育園看護師で働いていた経験のあるクロミです

「保育園看護師ってよく聞くけど何するの?」

「保育園看護師に興味があるけど、小児科経験がないと仕事ができないよね」

そんな思いで転職を悩んでいる看護師さんいらっしゃいますか?

結論から申し上げますと

保育園看護師は誰でもできます!!

ですが、保育園看護師の向き不向きはあると思いますし、仕事への馴染みやすさも経験によって人それぞれなのは確かです

筆者は小児救急集中治療室を勤務後に、派遣として保育園看護師の勤務をしました!

本記事では

✓保育園看護師の仕事内容

✓小児科経験がなくても勤務可能な理由、向いている人

について解説していきます

転職を迷っている方の参考になれば嬉しいです

保育園看護師が必要な理由と現状

初めに、保育園看護師が必要とされている経緯を簡単に説明します

興味のある方は目を通してみてくださいね

近年、政府は「保育の質の向上」を目指し、保育園に看護師を設置することを促進しています

看護師を保育園に設置することで、医療の知識をもつ職員を設置できることと、保育士不足を補うことができることができ、=保育の質の向上ととらえられているからです

なぜ保育士不足を補えるかというと…

乳児を4人以上保育する施設を対象として、園内で1人に限り看護師や准看護師が職員として
保育園で働くことができるから。その看護職員は保育士としてカウントができる

ですが、看護師の設置は「努力義務」になっています

看護師の設置を促進しているにも関わらず、「努力義務」とされているのには大きく二つの問題があるからです

二つの問題

①看護師不足

②看護師の給料が高水準

①看護師不足

看護師は医療業界でも不足していますよね。そのため、全ての保育園に設置したくても、そもそも看護師の数が少なくて設置できません

②看護師の給料が高水準

看護師の給料の相場は高いため、保育園看護師を保育士と同じ給料水準で募集しても、応募は少ないでしょう

しかし、看護師と同じ水準で給料を設定してしまうと、保育園の経営を圧迫してしまいます

本来は保育園に一人看護師を配置したい!と思っていても、看護師の給料の予算の問題から、必ずしも設置できているわけではないという現状があります

つまり、「保育の質の向上」のために保育園看護師は必要であることは分かっているが、現状では様々な問題から、看護師を設置するのは努力義務にとどまっているということです

保育園看護師の仕事内容

上記で記載した通り、保育園看護師は「努力義務」ですが、保育の質を向上させるために保育園に設置するように求められています

そんな保育園看護師の仕事内容をご紹介します

子どもたちの成長を見守る、素敵な仕事です!

園児の体調チェック

毎日クラスを回って、園児の体調をチェックします

登園している子どものたちの周囲で、感染症が流行っていないか、体調がすぐれないまま登園している子がいないかは毎日各クラスを訪れて把握します

体調が悪かった子が回復して登園している際にも、体調の変化には気を付けます

感染症対策・衛生管理

保育園内で感染症が拡大しないように、感染症対策をします

また、日ごろから衛生的に園生活を送れるための衛生管理も行います

具体的には

✓おもちゃや施設内の消毒

✓感染症の把握、スタッフへの周知・指導

✓子どもへの手洗い指導 など

ケガや体調不良時の対応、応急処置

子どもが遊んでいる中で転んで擦りむいたり、保育中に発熱したり、日常茶飯事で様々なトラブルがあります

そのような時の対応は、すべて看護師が担うことになります

処置の一例

✓発熱があったため保護者へ連絡をし、お迎えまでの間看病する

✓転んで擦りむいたため、傷の手当てをする

✓保育中に肘が抜けたため、整形外科の受診に付き添う など

おそらくですが、保育園看護師を自分ができるかどうか一番悩むところが、ここではないかなと思います

正直、どう対応していいか分からないこともたくさんあった!周りの人に聞きながら対応していったよ

保育中のトラブルは、発熱のような内科的なことから、目を打った(眼科)、肘が抜けた(整形)、のように診療科は多岐にわたっています

すべての科を網羅してから保育園看護師として働くことは、不可能に近いです

保育園看護師として働く上で、経験しておいた方が自分が困らない科はありますが(後述します)、実際に働いてみてから自己学習と研修などで学んでいけば充分ですよ

スタッフへの保健指導

一緒に働くスタッフは主に保育士になります

看護師が保育のことを知らないように、保育士も保健衛生のことは詳しくはないでしょう

そのため、園内でのケガ・体調不良児の対応や感染症対策も、看護師だけではなく保育士も同じように実施してもらえるように指導する役割があります

自分がいないときに保育士が困らないように、みんなに指導しておきます

健診の調整・健診時の医師の補助

年に何回か園児の健診がありますが、その健診の日程調整や、健診時の医師の補助をする役割があります

健診の結果を一人一人紙に記載して保護者へ返し、再診がいる人への喚起も看護師が行います

服薬や薬の塗布など

どうしても園で内服する必要がある薬や、医師の指示がある塗り薬などは、看護師が管理と実施を行います

アレルギーのある子の緊急薬の管理も行うよ

保護者への連絡や保健指導

保護者への対応も、健康に関することは看護師が行います

保護者関連の仕事一例

✓体調不良時のお迎えの電話

✓病院に受診した方が良いトラブルが発生したときの報告

✓保健だより等で保健衛生に関する事柄の周知 など

他にも、直接保護者の方から質問を受けることがありますが、急ぎのことでなければ、きちんと調べてから後日お答えしていました

保育補助

保育園にもよりますが、看護師として独立して仕事をする園と、保育の補助にも参加をする園に分かれます

保育補助を行う場合は、0歳や1歳のような乳児クラスに入ることが多いようですが、保育園の特色や園長の方針によるところも大きいです

クロミが働いていたところでは、保育は一切せずに、保健業務のみをしていたよ◎

小児科経験がなくても働ける!向いている人とは

ここまで保育園看護師の仕事内容を記載しましたが、小児科の経験がなくても働けそうですよね

基本的な看護師としての経験や知識さえあれば、あとは勤務していく中で学んでいくスタイルで十分です

ここからは向いている人について記載します

子どもが好き

何といっても、子どもが好きということが一番ではないでしょうか

保育園看護師で毎日接するのは子どもたちです、それも基本的には健康な子どもです

健康な子どもたちが、地域の中で明るく元気に成長する姿を見れる姿に、やりがいを感じる看護師もたくさんいます

やんちゃな子どもたちが健康に成長し、卒園していく姿は何度見ても感動しますよ

カレンダー通りの日勤で働きたい

保育園看護師はカレンダー通りの出勤になることが多いです

まれに、土曜日の出勤もある場合がありますが、相談次第であることも多く、夜勤もないため家庭との両立がしやすい職場でしょう

ブランクがあって医療行為が不安

一度医療現場から離れて、ブランクがある方が仕事復帰する際におすすめの職場です

保育園看護師をしていて、採血や点滴などはまずありませんし、何か起きた時の緊急の処置と言ってもできることは限られています

医療行為に不安のある看護師にとっては、保育園看護師は復職しやすい環境です

する可能性のある医療行為一例

内服、点眼、薬の塗布、緊急時の初期対応、アレルギー時のアナフィラキシー時の注射など

ただし、医療行為がほとんどない=保育園看護師から病院へ転職するのは難しいとも言われています

とはいえ、筆者は保育園看護師から急性期病院に転職したよ!決して絶対に転職できないってわけではない

落ち着いた環境で働きたい

医療現場で看護師として勤務していると、毎日が目まぐるしく忙しいですよね

医療現場での仕事にやりがいを感じる一方で、身体的にも精神的にも疲労を感じることが多々あると思います

そんな日々に疲れて、落ち着いた環境で仕事がしたい看護師にとっては、保育園看護師は最適な職場でしょう

保育園看護師の場合、毎日時間に追われて多忙なことはまずないですし、自分で時間のコントロールをしながら働けますよ

あれば尚良い経験

小児科、小児救急科

保育園看護師として働く上で、小児での経験は役に立つことが多々あるでしょう

子どもの発育や発達、体調不良時の対応、感染症への知識など、小児科で培ったことが保育園看護師になるうえで有利になるのは言うまでもありません

その一方で、小児科病棟の経験だけでは知らない疾患も多いことも事実です

園ではありがちな「プール熱」や「頭ジラミ」なんか、園に就職して初めて知ったよ

小児科経験があれば優遇されることもありますが、小児科経験は必ずしも必要でないことが多いです

その一方で看護師の経験は必要としていることが多く、新卒で就職するのは難しい傾向にあります

眼科

子どもの保育中に「目を打った!」「目に砂が入った!」などトラブルは日常茶飯事にあるものです

また、子どもの目に関する疾患で「弱視」や「斜視」などもあります

そんな目に関する知識は、小児科ではなく眼科で診察することが多いため、眼科の知識があれば日々の保育の中にも生かせますね

整形外科

保育中に骨折があった場合には、看護師が対応して病院に連れて行く必要があります

骨折が起こった際の初期対応や、保護者への説明時に、整形外科の知識があれば対応しやすいでしょう

また、保育中によくある肘内障(肘が抜けた状態)に対しても、肘内障かどうか、受診すべきかどうかを判断するのに役に立つでしょう

でも何度も言うけど、知らないことは自己学習や研修で学んだら大丈夫!

子育ての経験

最後に、子育ての経験がある看護師は、親としての経験や悩みを保育園看護師として生かすことができます

保護者の方の悩みに共感しやすかったり、子育てを経験しているからこそのアドバイスもできるでしょう

また、離乳食や予防接種などの「子どもが一通り経験すること」に関しての知識が生かせるのも強みになりますね

まとめ

まとめ

✓園児をとりまく保健衛生に関する全てが保育園看護師の仕事

✓子どもが好きな方にとっては天職ともいえる職場

✓必ずしも小児科の経験は必要ではないが、看護師の経験はあった方が良い

小児科経験がなくても、働けそうだということは分かっていただけましたか?

転職を考える際の情報収集時には、保育園ごとの特色を理解して、自分の思う仕事内容や条件かは必ず確認するようにしてくださいね

それでも自分に務まるかがやっぱり不安…という方は、まずは派遣看護師として働いてみるのもおすすめです

自分の条件に合う保育園を探してくれて、条件の交渉もしてくれるので転職活動が楽になりますよ

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最後まで読んでくださってありがとうございました

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